2025年06月23日

 RSウイルス感染症とは、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。
生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%のお子さんがRSウイルスに少なくとも1度は感染するとされています。
 感染から身を守るため、基本的な感染対策を心がけましょう。

【乳幼児がいるご家庭の皆さまへ】
 生後6か月以内の新生児・乳児への感染や、低出生体重児、心臓・肺・神経・筋肉などに基礎疾患がある場合や免疫不全がある場合などには重症化の可能性が高まります。

【RSウイルス感染症とは?】
●原因
接触感染、飛沫感染によるウイルス感染

●流行時期
近年は夏から増加傾向となり秋にピークがみられていましたが、2021年以降は春から初夏に継続した増加がみられ、夏にピークがみられています。

●症状
 発熱、鼻水、咳などのかぜのような症状が数日続き、多くは軽症で回復しますが、重症化した場合は、細気管支炎、肺炎などを起こします。

●感染経路
・病原体がついた手で口に触れることによる感染(接触感染)
・咳やくしゃみ、会話などをした際に口から飛び散るしぶきを浴びたり吸い込んだりすることで感染(飛沫感染)

●予防方法
・可能な限り、症状のある乳幼児との接触を避ける。
・子どもたちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤などで消毒する。
・流水・石鹸による手洗い、またはアルコール製剤による手指の消毒をする。
・鼻水、咳などの呼吸器症状がある場合は、マスクが着用できる年齢の子どもや大人はマスクを使用する。

※生まれてくる子の予防を目的に、妊婦に接種するワクチンが薬事承認されています。詳細については、医師にご相談ください。

●症状がある時は…
 お子さんの機嫌がよく、辛そうでなければ、慌てずに様子をみたり、かかりつけ医にご相談ください。ただし、呼吸が苦しそう、食事や水分摂取ができない時は医療機関への受診を検討しましょう。