2025年06月04日

伝染性紅斑による感染者が全国的に増加しています。
特に、妊娠中の感染は胎児に影響をもたらす可能性があります。
感染から身を守るため、基本的な感染対策を心がけましょう。

【妊娠中または妊娠の可能性がある方へ】
これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。熱や倦怠感が出現した後に発疹が出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。また、感染しても症状がない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師に伝えてください。


【伝染性紅斑とは?】
両頬に赤い発疹(紅斑)が出ることから「リンゴ病」とも
呼ばれる小児を中心に見られる流行性の感染症です。

●症状
約10~20日の潜伏期間の後、微熱や風邪の症状などがみられ、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発疹(紅斑)が現れます。続いて、手足や体に網目状やレース状の発疹が広がりますが、これらの発疹は1週間程度で消失します。
成人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が出ることもありますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然回復します。

●感染経路
病原体が付着した手で口に触れることによる感染(接触感染)や飛沫感染

●予防方法
伝染性紅斑を予防するワクチンや薬はありません。紅斑が出ている時期にはほとんど感染力がないため、風邪症状のある人はこまめな手洗いや、せきやくしゃみをする時は口と鼻をハンカチ等でおおうなどの「咳エチケット」を心がけましょう。


↓詳しくは、こちらをご参照ください。
伝染性紅斑